子育てストライキ

3人の子供たちとのドタバタ絵日記。「やりたいことをやらせる」をモットーに。やらせすぎてイライラするときは育児放棄。毎月キャンプに行きます。毎日レゴしてます。

1000冊以上の児童書を集めた我が家が絵本をおすすめしていく vol4 〜宮沢賢治〜

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こんにちは。

我が家には、1000冊以上の児童書があります。

長男が生まれたくらいの頃から、コツコツ集め続け、毎月1万円は使ってきたでしょうか。

6年、7年と経つうちに、今ではすごい量の本棚になってしまいました。

せっかくなので、集めた中からおすすめの本を紹介していきたいと思います。

2週間に1回くらいのペースでおすすめしていきます。



はじめに

1000冊の中からどの本を選ぶか、毎回楽しんでいます。

前回は詩人・谷川俊太郎の絵本を取り上げました。
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今回は、谷川俊太郎が愛読されている宮沢賢治の絵本の紹介をしたいと思います。

宮沢賢治について


宮沢賢治は、生きている間はあまり評価されなくて、死後に評価された典型的な作家です。
生前は、学校の先生をしたり、お坊さんになったり、農家になったりと、様々な仕事をしながら、その傍らに詩や童話を書き続けたんですね。

死後、最初は詩人として評価され、その後童話の評価が上がってきました。

童話は本当にたくさんかかれていますね。
登場人物はたいてい独特の言葉遣いなんですが、その韻がなぜかとても美しく、読者を気持ちよくしてくれます。

有名な「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」なんかはとても面白いのですが、いかんせん子供には大長編になってしまうので、
絵本としてはもう少し短めの作品がオススメになります。

オススメしたい本はたくさんあるのですが、その中でもよりすぐりの本を3冊ご紹介したいと思います。

セロ弾きのゴーシュ

セロひきのゴーシュ (福音館創作童話シリーズ)

セロひきのゴーシュ (福音館創作童話シリーズ)


ゴーシュは、楽団のセロ弾き。
でも、楽団で一番下手くそ。
もうすぐ演奏会があるというのに、楽長に怒られる毎日。

練習が終わり夜遅く家に帰ると、また練習。
すると、連日深夜に動物が訪ねてきます。
そして、動物たちはゴーシュの演奏を聴きたいと言います。
動物に演奏の批判をされて腹立たしく思うも、動物からヒントを得たりしながら、毎晩セロを弾くゴーシュ。

数日後の演奏会で、一人でアンコールを弾くことになったゴーシュは、みんなに褒められる演奏をすることができた、というお話。

動物とのやりとりは、痛々しい表現もあります。
誰にでも、上手くいかない時の苛立ちや腹立たしさ、ありますよね。

でも、そこから、段々とゴーシュが自分に足りない物に気付いていくんです。
丁寧に感情の移り変わりが表現されていて、読み手にもゴーシュの気持ちが入ってくるお話だと思います。


教育テレビの「にほんごであそぼう」という番組でも、宮沢賢治の話がいくつか取り上げられています。

セロ弾きのゴーシュも、子どもに親しみやすいように番組作りがされているので、観てみてはいかがでしょう。

なめとこ山の熊

なめとこ山の熊 (宮沢賢治の童話絵本)

なめとこ山の熊 (宮沢賢治の童話絵本)


猟師の小十郎は、本当は殺したくもない熊を狩っては、大したお金にならないのを承知で、里まで売りに行く。

家族を養うために。生きるために。

なめとこ山の熊は、そんな小十郎が好きで、山に入ってくる小十郎を見守る姿も。

彼の人間性が好き、ということですね。


ある日、見つけた母熊と子熊が楽しそうに会話している様子に、小十郎は胸がいっぱいになり、見逃して去って行きます。

そして、老いた小十郎は、ある日ついに熊に襲われて死にます。

なめとこ山の熊たちに看取られながら、物語は終わります。

この話は短編です。
難しい言葉も出てきますが、感情の機微が感じ取れる小学生くらいになったら、一緒に読んでみてはどうでしょうか。

命のやりとりから、色々染み込んでくる、心に残るお話です。


余談ですが、母熊と子熊の会話シーン(小十郎が、胸がいっぱいになってしまったシーン)とても好きで、知り合いの絵描きさんに頼んで、なめとこ山の熊をモチーフにした絵を描いていただきました。
リビングに飾ってあります。



注文の多い料理店

版画絵本宮沢賢治 注文の多い料理店

版画絵本宮沢賢治 注文の多い料理店

  • 作者: 宮沢賢治,佐藤国男
  • 出版社/メーカー: 子どもの未来社
  • 発売日: 2010/03/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 4回
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賢治の絵本で、長男が選んでくる絵本のベスト3に入ると思います。

年長くらいに初めて読んだかな。


お腹が空いた2人の男が立ち寄った、山の中の料理店。

早く料理を食べたいのに、店側からやたら逆注文されます。
靴や上着を脱げやら、体に牛乳のクリームをぬりたくれやら、最後は塩をよく揉み込めと。

それまで、お店からの逆注文はお客への配慮だと思っていた2人ですが、塩のくだりで、やっと、何かおかしい、と気づく。

息子もこの辺で、何かおかしい、とドキドキし出す。

扉の向こうには、塩の仕上げを待っている山猫の姿が。

ハラハラ、ドキドキするストーリー展開です。

ギリギリの所で、猟師さんに助けられるんですが、アンビリーバボーな恐怖体験をした2人の男は、家に帰ってもショックから立ち直れない、という…

大人も、なんとも言えないスリリングな気持ちにさせられます。

こういう刺激のある絵本も、一緒に楽しめるようになったんだなぁ…





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